どっちに債務整理を頼むべき?弁護士と司法書士の違いを5つの観点で徹底比較!

債務整理 弁護士 司法書士 どっち
この記事の執筆協力・監修者

綿野コマ

法学部卒業後、司法書士事務所に4年間勤務。

司法書士補助者として法律に関わる業務経験を積んだ後にライターへ転身。

債務整理をはじめ、法律というあまり馴染みのないテーマの記事を「丁寧にわかりやすく」手がけている。

2級FP技能士の資格を取得済み。

債務ガール
弁護士と司法書士のどっちに債務整理を頼むべきなんだろう・・違いがよく分からない!
整理レディ
そうね、両者とも債務整理の法律に関わる仕事という意味では同じだけど、実は結構違いがあるのよ。
債務ガール
えっどんな違いなんですか?私はどっちに依頼すべきか教えて!
整理レディ
わかった、じゃあ今日は債務整理における弁護士と司法書士の違いを解説するわね。

債務整理を依頼するなら弁護士と司法書士のどっちが良い?

債務整理を依頼する時は、基本的には弁護士に依頼するのがおすすめです。

なぜなら、弁護士の方が対応できる業務の範囲が広いからです。

司法書士に依頼すると一部の手続きを債務者本人が行わなければならないため、自分自身の負担を最小限に抑えたい場合は弁護士に依頼した方が良いでしょう。

債務ガール
弁護士に頼む方が楽できるってことだね。

なお、弁護士の債務整理費用は司法書士よりも高い傾向にあるため、費用を極力安く抑えたいのであれば司法書士に頼むのもいいでしょう。

債務整理における弁護士と司法書士の違い

次に弁護士と司法書士の違いを解説します。それぞれの違いを表で表わすと次の通りです。

比較項目 弁護士 司法書士
費用 △(高め) ○(安い)
業務範囲 ○(幅広い) △(一部制限あり)
手続きの手間 ○(楽) △(一部自分で行う作業あり)
手続き期間 違いなし
借金の減額効果 違いなし

それでは、具体的にそれぞれの違いについて見ていきましょう。

費用

債務整理の費用は、司法書士の方が安い傾向にあります。

なぜなら、弁護士と司法書士では、弁護士の方が幅広い権限を持っているからです。

特に、個人再生や自己破産は裁判所を通して手続きを行うため、訴訟について別途手数料がかかるケースもあります。

債務ガール
ただでさえ借金返済に困ってるのに高い手数料を取られるのはなぁ・・

また、司法書士は日本司法書士連合会が定めた「債務整理事件における報酬に関する指針」によって、「任意整理事件を受任したときは、定額報酬として債権者一人当たり5万円を超える額を請求し、又は受領してはならない。」と決められています。

そのため、司法書士は任意整理であれば5万円以内で依頼できる事務所が多いです。

整理レディ
まぁ違反しても罰則がある規定ではないから、遵守していない事務所もあるようだけどね。

なお、弁護士でも司法書士でも、事務所によって費用体系は異なりますが、債権者である会社1社につき何万円と設定している事務所が多いです。

何社以上だと何万円かかるなど細かく料金設定をしている事務所もあるため、相談する前にホームページで確認しておきましょう。

業務範囲

弁護士の方が幅広い業務に対応しており、司法書士とは主に3つの違いがあります。

司法書士は140万円を超える債務整理はできない

1つ目の業務範囲の違いは、取り扱える債務の金額です。

弁護士は債務金額に上限はありませんが、司法書士は140万円を超える債務は取り扱えません。

ただし、この金額は1社あたりの金額です。

A社から60万円、B社から100万円、C社から50万円というケースでは、1社あたり140万円以内ですので、合計金額が140万円を超えていても司法書士が対応できます。

司法書士は申立代理人になれない

2つ目の業務範囲の違いは、弁護士は本人の代理人として手続きできる点です。

司法書士は書類作成代理人にはなれますが、申立代理人にはなれません。

代理人としての権限の違いが問題になるのは、主に自己破産の場合です。

自己破産を申し立てると、場合によっては裁判官と面談する必要があります。

弁護士は本人の代理人として同席できますが、司法書士は同席できません。

債務ガール
自己破産をする場合は弁護士に頼んだ方が良さそうだね。

たとえば、東京地裁では自己破産の申立の後に面接する必要がありますが、弁護士が申立代理人でなければ面接できず、司法書士による申立ができないような運用がされています。

ただし、この決まりは東京地裁独自のものであるため、他の裁判所ではこのような運用はされていません。

また、司法書士の業務範囲について補足すると、書類作成代理人=文字どおり書類の作成だけをするというわけではなく、裁判所とのやり取りや申立、免責決定を受けるまでに相談に乗りサポートを行います。

司法書士が対応できるのは簡易裁判所まで

3つ目の業務範囲の違いは、対応できる裁判所の違いです。

もし訴訟となった時に、弁護士は対応できる裁判所に制限がありませんが、司法書士は簡易裁判所までしか対応できません。

そのため、相手から控訴されて訴訟の場が簡易裁判所から地方裁判所、高等裁判所へと移った場合、本人が出向くか対応してもらえる弁護士を探す必要があります。

手続き期間

債務整理にかかる手続き期間は、整理する方法によっておおよそ決まっており、弁護士と司法書士による大きな違いはありません。

手続きにかかる期間は、任意整理は3か月から半年程度、個人再生は1年から1年半程度、自己破産は6か月から1年程度かかります。

整理レディ
これはあくまで目安の期間で、弁護士や司法書士さんの腕次第で期間が多少変わってくるわよ。

また、自己破産の手続きはさらに同時廃止・管財事件・少額管財の3つに分かれます。

同時廃止は3つの中で最も早く免責許可が下りますが、管財事件や少額管財では破産管財人(破産者が持っている財産を管理する人)が選ばれるなどの手間が増えるため、比較的長い時間がかかります。

手続きの手間

先ほどお伝えした通り、弁護士の方が業務範囲が広いため、弁護士に依頼する方が自分で行う手続きの手間が少なく済みます。

たとえば、弁護士は個人再生や自己破産において本人の代理人として対応できますが、司法書士は書類作成代理人としてしか対応できません。

つまり、司法書士に頼む場合は自己破産による裁判所との面談などを債務者本人で対応しなければならないのです。

もちろん、面談についてサポートはしてもらえますが、その場に同席はできないため慣れていない面談の場に一人で出席する必要があります。

債務ガール
一人で面談を乗り越える自信がないなぁ。

ただし、面談と言っても書類の内容確認や生活状況の確認などがされるだけであり、スラスラと回答できなければ破産が認められないということはありません。

借金の減額効果

借金の減額効果は、司法書士と弁護士で大きな違いはありません。

減額される割合は、どの手続きによって債務整理をするかによって異なります。

たとえば、任意整理は利息をカットするだけで元本は減らないため大幅な減額がありません。

その一方で、個人再生は借金の総額の最大10分の1程度まで減額されるため、任意整理よりもその効果は大きいです。

自己破産は借金そのものが免除されるため、最も大きい効果を発揮します。

整理レディ
どの方法で債務整理するか弁護士・司法書士さんと相談するといいわ。

弁護士の債務整理はこんな人におすすめ

  • 1社あたりの借金額が140万円を超える人
  • 個人再生や自己破産をしようと考えている人
  • 自分自身の負担を最小限に抑えたい人

以上のうち、いずれかに当てはまる方は弁護士に相談するといいでしょう。

司法書士の債務整理はこんな人におすすめ

  • 1社あたりの借金額が140万円以内の人
  • 債務整理の依頼費用を安くしたい人

こういった方々は司法書士への依頼も視野に入れるといいでしょう。

まとめ

債務ガール
弁護士と司法書士って結構違いがあるんだね。どっちに債務整理を頼んでも一緒かと思ってたけど、ちゃんと考えて選んだ方がよさそう。
整理レディ
そうそう、両者は同じように見えて業務範囲や費用が違うから慎重にどっちを選ぶべきか考えた方がいいよ。
債務ガール
うーん、でも結局どっちにしようか決めきれないなぁ。
整理レディ
まぁ決め手に欠けるようだったら、とりあえず弁護士に相談に行くのがおすすめよ。

司法書士よりも業務範囲が広いから、少なくとも断られる確率が少ないはず。

債務ガール
なるほど、わかった!じゃあ、まずは債務整理に強い弁護士事務所に相談してみてから、後のことはそれから考えるようにする!

債務整理におすすめの弁護士・司法書士事務所TOP3

はたの法務事務所

おすすめ度 ★★★★★
債務整理の費用 ◎(安い)
対応エリア ◎(全国対応)
相談実績 ◎(累計20万件以上)
相談料 ◎(何度でも無料)

口コミで大人気!リーズナブルに債務整理を依頼できる

はたの法務事務所は、口コミ人気No1の呼び声高い司法書士事務所。

この事務所には司法書士歴27年以上のベテラン司法書士が在籍がしており、これまで数多の債務整理をサポートしてきた実績があります。

その相談実績は20万件を超えており、全国各地から相談が後を絶ちません。

業界最安価格帯で債務整理を依頼できます。

 

アース法律事務所

おすすめ度 ★★★★☆
債務整理の費用 ○(やや安い)
対応エリア ◎(全国対応)
相談実績 ○(累計3,500万件以上)
相談料 ○(初回無料)

法律業界を知り尽くす弁護士が借金問題を解決に導く

弁護士に債務整理の相談をするなら受任実績が3,500件を超える「アース法律事務所」がおすすめです。

この事務所の代表弁護士は元裁判官という経歴を持っており、法律業界の豊富な知識と経験を積んでいます。

そのキャリアから任意整理・過払い金請求だけでなく、裁判所の手続きが必要となる個人再生や自己破産などの債務整理にも強いです。

なお、出張相談に対応していますので、全国どこでも初回無料で相談できます。

ひばり法律事務所

おすすめ度 ★★★★☆
債務整理の費用 ○(やや安い)
対応エリア ◎(全国対応)
相談実績 ○(年間1,500件以上)
相談料 ◎(何度でも無料)

敏腕弁護士があらゆる借金問題を徹底サポート

ひばり法律事務所は、債務整理に力を入れている弁護士法人です。

この事務所には東大法学部を卒業した弁護士歴25年以上の弁護士が代表を務めており、任意整理・過払い金請求から個人再生・自己破産まで、どのような債務整理でも丁寧にサポートしてもらえると定評あり。

その評判が評判を呼び、年間1,500件~2,000件以上の相談が寄せられています。

また、女性専用窓口も用意されているため、男性はもちろんのこと、借金問題を抱える女性にもおすすめです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です