万が一、任意整理できないと言われた場合の対処法も紹介しているから合わせてチェックしてみて。
目次
無職・無収入でも任意整理ができる人・できない人
任意整理とは、債務者と債権者が話し合いを行い、返済計画を立てる方法です。
無職・無収入の場合でも、一定の財産や支援者がいれば任意整理が可能です。
しかし、収入が全くない場合や、支援者が見つからない場合は、任意整理が難しいことがあります。
この場合、他の債務整理手法を検討する必要があります。
無職・無収入でも任意整理できるケース
ケース1:財産がある場合
無職・無収入でも、不動産や預金など一定の財産があれば、任意整理が可能です。
これらの財産を活用して、債権者との交渉が行えます。
財産を売却し、その資金で一部の債務を返済することで、債権者との合意が成立することがあります。
ケース2:支援者がいる場合
家族や親戚、友人などから支援を受けられる場合、任意整理ができることがあります。
支援者が返済計画に協力してくれることで、債権者との交渉がスムーズに進みます。
支援者が連帯保証人になることで、債権者も合意しやすくなる場合がありますし、支援者が返済を手伝うことで返済期間を短縮できることも。
ケース3:将来の収入が見込める場合
無職・無収入だが、将来的に再就職や収入が見込める場合、任意整理が可能です。
将来の収入を見込んで、返済計画を立てることで、債権者と合意に至ることがあります。
ただし、収入が安定するまでの間、支援者や財産を活用することが望ましいです。
無職・無収入だと任意整理できないケース
収入源が完全に途絶えている場合
任意整理は債務者と債権者間で交渉を行い、返済計画を立てる手続きです。
無職・無収入で収入源が完全に途絶えている場合、返済計画を立てることが困難になるため、任意整理ができないケースがあります。
このような場合、自己破産や生活保護制度を利用することが検討されることが多いです。
債権者が任意整理への同意を拒否する場合
任意整理では、債務者と債権者の合意が必要です。
無職・無収入の状態であると、債権者が返済能力の回復が見込めないと判断し、任意整理への同意を拒否することがあります。
その場合、他の債務整理手続きや再就職を検討する必要があるでしょう。
担保が設定されている借入れがある場合
無職・無収入でも、担保物件がある場合には任意整理が難しいケースがあります。
担保物件があると、債権者は担保物件を処分して債務を回収しようとするため、任意整理での交渉が難しくなることがあります。
この場合、担保物件を処分してから任意整理を検討するか、他の債務整理手続きを選択する必要があるでしょう。
無職・無収入だと任意整理できないと言われた時の対処法
対処法①:再就職や収入源の確保を優先する
無職・無収入だと任意整理が難しい場合、まずは再就職や収入源を確保することを優先しましょう。
具体的には、ハローワークや職業訓練校でのスキルアップ、アルバイトの探索、副業や在宅ワークの開始などが考えられます。
収入が安定すれば、任意整理が容易になりますし、債権者との交渉も有利に進めることができるでしょう。
対処法②:他の債務整理手法を検討する
任意整理が難しい場合、自己破産や個人再生といった他の債務整理手法を検討しましょう。
それぞれの手法には独自の条件や手続きがありますので、専門家に相談して決定することが重要です。
自己破産は全ての借金を帳消しにすることができますが、財産の多くを失うリスクがあります。
一方、個人再生は収入がない場合は難しいですが、将来の収入見込みがあれば選択肢となりますので、今の状況に合わせて選択するといいでしょう。
対処法③:債権者との直接交渉を試みる
任意整理の専門家を通さず、直接債権者と交渉してみることも一つの方法です。
現状を説明し、返済計画を提案することで、債権者が理解を示すことがあります。
ただし、交渉がうまくいかない場合もあるため、この方法は自己責任で行う必要があるため、覚悟を決めて選択しましょう。
対処法4:債務整理の専門家へ相談する
任意整理が難しいと言われた場合でも、他の専門家に相談することをお勧めします。
専門家によっては、異なるアプローチで債務整理を進めることができる場合があります。
複数の専門家に相談することで、最適な解決策が見つかるかもしれません。
任意整理中に無職になった場合の対応
対応①:弁護士や司法書士に相談する
任意整理中に無職になった場合、すぐに担当の弁護士や司法書士に相談しましょう。
現状の変更を伝えることで、返済計画の見直しや交渉内容の調整が行われることがあります。
適切な対応ができるよう、早めに専門家に連絡することが大切です。
対応②:再就職活動を行う
無職になった場合、再就職活動を積極的に行いましょう。
ハローワークや求人サイトを利用し、アルバイトやパート、正社員の求人情報をチェックしてください。
早期の再就職が可能であれば、債務整理の進行に大きな影響を与えずに済むことがあります。
対応③:収入を補う方法を検討する
無職期間中に収入を補う方法を検討しましょう。
例えば、家族や友人からの借入、生活費の節約、副業や在宅ワークの開始などが考えられるでしょう。
収入を補うことで、任意整理中の返済計画が維持できる可能性があります。
任意整理は求職中でもできる?
求職中であっても、任意整理は可能です。
ただし、求職中の場合、収入が不安定であるため、債権者との交渉が難しくなることがあります。
そのため、弁護士や司法書士と相談し、現状を伝えた上で、適切な対応を取ることが大切です。
おわりに
もし、相談時に任意整理できないと言われたとしても、今回紹介した対処法を行えば任意整理できる可能性が出てくるから、諦めずにチャレンジするといいわね。